好きなものを好きなだけ

映画やドラマ、読んだ本の感想を、なるべく本音で好き勝手に書いていきます。コメントの返事はあんまりしないかも。

音楽の話。

友人と音楽の話をした。 そして、盛大にモメた。 そんな高校生みたいなケンカができるのは、ある意味で幸せかもしれない。 それは、私と友人が音楽に対して本気だったからだ。そして、お互いに理解したいと思いながらも、譲れないものがあったという証拠だ。…

闘争心と向上心

おそらく生まれて初めて対戦型のゲームをやっている。 スポーツでも何でもそうだが、対戦がとても苦手で、人と戦うことが嫌いだった。それは負けず嫌いでもあるし、そもそも他人を倒しても嬉しい気持ちがない。どちらかと言えば、負けた側に感情移入してしま…

右と左の話

私は左右がわからない。 こういう人は意外と多いと聞く。左右盲と呼ばれる状態らしい。 左利きを無理やり右利きに矯正されるとなりやすいらしいが、私は左利きでもなければ、矯正された記憶もない。ただただ左右がわからない。 左右がわからないと言うと、た…

入院

先日、親族が入院した。 家庭の事情というには、あまりにも個人的な話ではあるが、精神科への入院だ。10年ぶり4度目。ちなみに、別の病院に入院している親族もいる。どれだけ病人が多いんだと驚くが、私の三親等以内には精神病の患者が5人もいる。 いわゆ…

1年ぶりの面接

仕事もなくなってきたので、適当な仕事でもやろうかと面接に行ってきた。時給1000円ほどの仕事だった。しかし、思いのほか厳しい雇用条件で、責任も重そうな仕事だったため早々に退散。 仕事内容と給料がまったく釣り合わないというのは、よくあることだと思…

やることがなくなった日常

2020年4月から、ほぼずっと自宅に引きこもりながら、ほそぼそと請負の仕事をしていた。それも年末あたりから業績悪化にともない、仕事がなくなってきている。どうしたものかと思いつつ、とりあえず未来のことは考えないようにして生きているが、どうにも何も…

悪夢を見るということ。

夢をよく見る。 私の場合は、淡くてくすんだ色合いの夢が多い。 夢の色は、記憶の色にとても似ている。過去の記憶が夢の中で再利用されているのか、それとも夢を過去の記憶のように勘違いしているのかはわからないが、とにかく夢と記憶はとても似ている。 あ…

2019年11月のあれこれ。

<今月の読書> デザインされたギャンブル依存症 ナターシャ・ダウ・シュール すべての罪悪感は無用です 斎藤学 やめられない人々 榎本稔 フロー体験喜びの現象学 M.チクセントミハイ 神と獣の紋様学 林巳奈夫 音楽のリズム構造 G.W.クーパー 「ぐずぐず」の…

映画「彼女がその名を知らない鳥たち」 監督:白石和彌

彼女がその名を知らない鳥たち (2017) 映画予告編 この映画のジャンルは何かと問われれば、うまく答える自信がない。一見すると、ミステリーやホラーだ。けれど、トリックや犯人が誰かという点が物語の重要な要素ではない。むしろ、それはただの引きでしかな…

好きだけどよくわからないもの<音楽について>

音楽が好き、と堂々と言うのは恥ずかしい気持ちがあった。それは、自分があまり音楽のことを理解していないからだ。 まず、楽器ができない。一応、8年ほど声楽をやっていて、連動してピアノも覚えなければならなかった。けれど、歌はともかく、ピアノに関し…

令和元年版 怪談牡丹燈籠<全4話>

movie-a.nhk.or.jp NHKのBSプレミアムで放送された「令和元年版 怪談牡丹燈籠」を見終わった。録画したものの、なんとなく見る気が起こらず、最終回の放送が終わってからイッキ見した。そして、あまりのおもしろさに驚いた。 放送前の番組宣伝では、尾野真千…

映画「ジョーカー JOKER」 ネタバレ感想

映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開 これがずっと見たかった!! そう叫ばずにはいられないアメコミ映画だった。 こういう暗い内容の映画が、アメコミである必要性は、誰もが偏見なく物語に入り込める点だと思う。現実世界の具体的な何…

日記。

近頃、退屈だと思うことが増えた。 バラエティを見ても、映画を見ても、ドラマを見ても、本を読んでも、以前ほどは楽しめていないと感じる。自分が何を楽しがっていたのか、うまく思い出せないことがある。 半分、リハビリのような気分でブログに感想を書い…

東海道四谷怪談 2019年9月 南座

念願の四谷怪談。 関西では26年ぶりの上演。私にとっては初であり、生の舞台で鶴屋南北の作品を見るのも初めてだった。 私の初めての四谷怪談は1997年発行の京極夏彦の小説「嗤う伊右衛門」だった。怪談も歴史モノも苦手だった私が、人生で初めて読んだ時代…

薬物依存症 著者:松本俊彦

ひょんなことから「オピオイド危機」という単語を耳にして、ネットで検索していたところ、本格的に薬物依存症とは何だろうかと興味を持ち、病理学の本などを読んでいた。オピオイドの機序や麻酔薬について、知っているようで知らないことが多かった。 薬物と…

2019年8月のあれこれまとめ。

<今月の読書> 全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション 辻惟雄 三遊亭圓朝の明治 矢野誠一 三遊亭円朝と江戸落語 須田努 遊びと人間 ロジェ・カイヨワ 多田道太郎/訳 いちばんやさしい薬理学 木澤靖夫 これならわかる!薬の作用メカニズム 中原保裕 薬がみえる v…

英雄たちの選択「名人円朝 新時代の落語に挑む!~熊さん八っつぁんの文明開化~」

NHKのBSで放送している「英雄たちの選択」という番組がある。 歴史上の人物を解説し、何かを決断する瞬間をクローズアップした歴史番組だ。歴史番組なので、基本的に戦国武将やそれに関連する人物しか出てこない。日本史は平安時代までと、明治以降しかわか…

アキラとあきら

アキラとあきら - WOWOW連続ドラマW特別映像 シネフィルイマジカがWOWOWになってから、WOWOWドラマがよく放送されるようになった。 テレビ好きならWOWOWに加入するべきだと思いつつ、どうにも加入する気になれない私にとって、連続ドラマWの一挙放送は本当に…

光 監督:河瀨直美

河瀬直美監督×永瀬正敏主演!映画『光』予告編 最近、邦画をチェックしていなかったなぁとしみじみ思いながら見ていた。 橋口亮輔監督や西川美和監督のような、純文学っぽい作風の邦画は、けっこう重いので、気力のある時にしか見ない。 20代の頃は、むしろ…

2019年7月のあれこれまとめ。

今月の読書。 ・歌舞伎のびっくり満喫図鑑 君野倫子・恋と歌舞伎と女の事情 仲野マリ・ちゃぶ台返しの歌舞伎入門 矢内賢二・歌舞伎手帖 渡辺保 今月はあまり本が読めなかった。 近代文学のアンソロジー的な本も買ったけれど、まだ読めていない。 歌舞伎関連…

七月大歌舞伎・大阪松竹座/渡海屋・大物浦ほか(2019年7月27日千穐楽)

去年の松竹座観劇から1年。今年も七月大歌舞伎を見に行った。 チケットも高額なので、今年は昼公演だけにしようと思っていた。けれど、千穐楽の夜の部に澤村藤十郎さんがご出演されると聞きつけ、急遽夜の部のチケットも取った。 澤村藤十郎さんといえば、…

アクアマン

『アクアマン』 予告編 (2018年) ネット配信が始まったので、視聴。 前回のワンダーウーマンでも思ったけれど、DCも完全に明るいノリの映画に移行したんだなと実感した。 私はスーパーマンの「マン・オブ・スティール」がとても好きだったので無念としか言い…

NCISシーズン16 24話(シーズンフィナーレ)

<ネタバレしてます> か、帰ってきた…!!!!! ジヴァ・ダヴィードが帰ってきたぞー!!!!! というわけで、とても嬉しいジヴァの復帰に、ラストシーンを何度も何度もリピートしてた。 なんだか落ち着いた声のジヴァ。もともと、コート・デ・パブロの声…

2019年6月のあれこれまとめ。

今月の読書。 ・哲学入門 バートランド・ラッセル ・図説・標準哲学史 貫成人 ・答えのない世界に立ち向かう哲学講座 岡本裕一朗 ・中動態の世界 國分功一郎 ・暇と退屈の倫理学 國分功一郎 ・世界の建築家 解剖図鑑 大井隆弘 ・図説 英国の住宅 ChaTea紅茶…

パティシエ探偵ハンナ チョコチップクッキー殺人事件

Murder She Baked A Chocolate Chip Cookie Mystery 可愛いお菓子と恋愛とサスペンス。 なんだ、この軽いテーマは!と思わず課金して見てしまった「パティシエ探偵ハンナ」。 サブタイトルもチョコチップクッキー殺人事件や、カップケーキ殺人事件と、なんだ…

X-MEN:ダークフェニックス

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』本予告【最大の脅威】編 仕事帰り、初日のレイトショーで見てきた「X-MEN:ダークフェニックス」。 本国のアメリカでは先々週に公開されて、オープニングの観客動員数がかなり少なく、収益は見込めないだろうというニュ…

マイビューティフルガーデン(イギリス映画)

『マイ ビューティフル ガーデン』予告編 「図説 英国の住宅」という本を読んでいたら、冒頭にこの映画が紹介されていた。 2016年のイギリス映画「マイビューティフルガーデン」。 病的なほど几帳面な主人公・ベラは、元捨て子で修道院育ちの変人。植物の無…

江戸の骨は語る 著者:篠田謙一

岩波書店のTwitterをフォローしていたら、とても印象的な表紙が目に飛び込んできた。 「江戸の骨は語るー甦った宣教師シドッチのDNA」というタイトルの本だった。 くすんだクラフト紙のような色紙に、クロッキー風の人物画。そこに透けるような白い骨が描か…

ミュージカルはなぜ歌い踊るのか <シー・ラブズ・ミー 松竹ブロードウェイシネマ>

松竹ブロードウェイシネマという企画で、「シー・ラブズ・ミー(She Loves Me)」という舞台映像を見てきた。 映画『松竹ブロードウェイシネマ 「シー・ラヴズ・ミー」』予告 ブロードウェイで上演された舞台を映画館で見られるという企画だ。料金は3000円で…

戯曲 番町皿屋敷 岡本綺堂 平成31年1月公演

え!? こんな話だったの…!? と、見ながら驚いた。 衛星劇場で放送された歌舞伎「番町皿屋敷」。 今年の1月に上演された舞台の放送。 皿屋敷といえば、井戸からお菊さんが出てきて「1ま~い、2ま~い…」と数えていくアレ。 お菊さんの幽霊シーンがあるの…