アキラとあきら
シネフィルイマジカがWOWOWになってから、WOWOWドラマがよく放送されるようになった。
テレビ好きならWOWOWに加入するべきだと思いつつ、どうにも加入する気になれない私にとって、連続ドラマWの一挙放送は本当にありがたい。「アキラとあきら」は3週間にわたって、3話ずつ放送されているのを視聴した。
いや~おもしろかった!
TBSの池井戸作品ほど、やりすぎていない演出がよかった。主演の二人、斎藤工と向井理のスーツ姿がかっこいい。ちゃんとバブル期っぽい髪型とダサめのスーツなのに、しっかりかっこよく着こなしているのも良かった。高身長の二人なので、スーツが本当によく似合っていた。
自分のフェチなのかわからないけど、カッターシャツとスーツの襟元ばっかり目がいってしまった。とにかく襟がでかい。でもそれが心地よい。あの襟元は見事だった。
脇役の皆さんも豪華で、鶴見辰吾がチラッと出てきたり、ラスト近くで上川隆也がスッと出てきたり。えーっ!これだけのシーンでいいの!?と勝手にこっちが心配してしまった。この贅沢な配役、WOWOWドラマならでは。
石丸幹二がいて、利重剛がいて、羽場裕一がいて、小泉孝太郎がいて、松重豊がいて、何を望むよ、それ以上って感じだ。
群像劇の良いところは、役者がたくさん見られるところと、それぞれのキャラクターがいい加減にならないところだ。
出番が少ししかなくても、それぞれのキャラクターに役割と背景があって、画面には映らないキャラクターの過去がチラ見えする俳優の佇まいに「あ~っ!!たまらんっ!!!」と思いながら見る喜びがある。
池井戸作品は各テレビ局でドラマ化されているけど、ガチ系の演出はWOWOW版がお金もかかってておもしろい。
TBS系は半沢直樹以外はどれもイマイチで、ほぼチェックしてるもののギャグドラマとしてしか楽しめない。
日テレの花咲舞や、テレ朝の民王のように、ギャグ路線と割り切ってる演出もかなり好きなだけに、中途半端なTBS演出がなんだかな~と思ってしまう。
半沢直樹の続編、どうなるのか。心配と期待が半々。