好きなものを好きなだけ

映画やドラマ、読んだ本の感想を、なるべく本音で好き勝手に書いていきます。コメントの返事はあんまりしないかも。

パティシエ探偵ハンナ チョコチップクッキー殺人事件


Murder She Baked A Chocolate Chip Cookie Mystery

 

 

可愛いお菓子と恋愛とサスペンス。

なんだ、この軽いテーマは!と思わず課金して見てしまった「パティシエ探偵ハンナ」。

サブタイトルもチョコチップクッキー殺人事件や、カップケーキ殺人事件と、なんだか可愛い。気軽な気持ちで、お菓子を頬張りながら見られるサスペンスドラマ。う~ん、イイ!

 

ミネソタ州の田舎町で、クッキー屋さん兼カフェを経営しているハンナ。ハンナの店には、ご近所のおしゃべりおばあさんや、警察官など、様々な人が通ってくる。そこで仕入れた噂話をもとに、好奇心旺盛のハンナが殺人事件に首を突っ込んでいくという、おさわがせミステリー。

ハンナの相棒には、町にやって来たばかりの訳あり刑事・マイクと、ハンナとお見合いデートをした歯科医のノーマン。

二人の間で揺れ動く少女漫画設定!ネタバレですが、最後まで見てもまだどっちともくっついていません。まじか!魔性の女ハンナ!

 

毎回、お菓子にまつわるエピソードや、お菓子がらみの事件が起こるのがおもしろい。ハンナの信条は「人がクッキーを選ぶのではない。クッキーが人を選ぶ」という、よくわからないセリフ。

でも、なんか可愛い。

クッキー店の描写も可愛くて、出演者がお菓子をほおばったり、ハンナがお菓子づくりをしているシーンが印象的だった。

相棒の刑事・マイクとは、最初はいがみ合っているのに、気がつけばめちゃくちゃ惚れられてしまうという王道展開。なんじゃそりゃー!とつっこみながら、最後まで見てしまった。

歯医者のノーマンも都会的で悪くないと思うけどね。

 

ミステリーと恋愛ドラマのバランスがよくて、あまり不快な気持ちにならない話だった。こういうの好きだなぁ。

 

ジャンルはテレビ映画で、劇場公開しているわけではない。いわゆる2時間ドラマってジャンル。

こういうドラマが日本で見られるなんて、ちょっと感慨深い。

というのも、私の海外ドラマデビューは1994年のフレンズで、かれこれ25年ほど前になる。その頃はyoutubeもなく、アメリカのテレビ情報はほとんどなかった。テレビ俳優の様子を見られるのは、アカデミー賞の中継ぐらい。それもメインではなく、付き添いや来賓席にいる。チラッと映り込むテレビスターを必死にコマ送りで探すという、時代だった。

 

そもそも、テレビ放送枠が限られていたので、本当に限られたドラマしか日本で放送されず、見られないものがほとんどだった。

フレンズやフルハウスのような国民的なビッグタイトルか、ERなどの医療ドラマみたいに、確実に当たりそうなものしか放送されてなかった。

それを思うと、「パティシエ探偵ハンナ」なんて、かる~い2時間ドラマに日本語字幕がついて見られる日が来るなんて。ちょっと感動的だ。

今後もこういうドラマの配信が増えていくといいなあと思う。