好きなものを好きなだけ

映画やドラマ、読んだ本の感想を、なるべく本音で好き勝手に書いていきます。コメントの返事はあんまりしないかも。

2019年6月のあれこれまとめ。

今月の読書。

・哲学入門 バートランド・ラッセル

・図説・標準哲学史 貫成人

・答えのない世界に立ち向かう哲学講座 岡本裕一朗

・中動態の世界 國分功一郎

・暇と退屈の倫理学 國分功一郎

・世界の建築家 解剖図鑑 大井隆弘

・図説 英国の住宅 ChaTea紅茶教室

・江戸の骨は語る 篠田謙一

・そろそろ、歌舞伎入門 ペン編集部

・歌舞伎名演目 世話物 松竹株式会社

・歌舞伎キャラクター絵図 辻村章宏

市川染五郎と歌舞伎を観よう 小野幸惠

・映画の文法 実作品にみる撮影と編集の技法 ダニエル・アリホン

・スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男 ボブ・バチェラー

・映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話 マイケル・オンダーチェ

 

 

昨年読んだ斎藤環さんの「オープンダイアローグとは何か」とコラボしていた記事を読み、ようやく國分功一郎さんの「中動態の世界」を読んだ。

読んでみて、え!?言語の話だったの!?ととても驚いた。そこから派生した人間の脳や行動の話ではあったんだけど、私は「中動態」という単語そのものを知らなかったので、そういう話なのか!とびっくりしてしまった。

そもそも、ロマンス諸語というものをあまり理解していなかったし、西洋の言葉たち(フランス語やスペイン語やドイツ語などなど)が、どういう親戚関係なのかもイマイチわかってなかったため、能動態とか受動態とか以前の問題だった気がする。作者の國分功一郎さんは、海外留学もして、そこで仕事もするぐらいなので、英語はもちろん、ロマンス諸語にも精通してるんだろうなと思う。

でも、英語もおぼつかない私にとっては、そもそも受動態や能動態という分類を意識せずにしゃべっていて、実感としては遠い話だった。ただ、言葉が脳を縛っていく構造は理解できるし、言葉が完全でないというのもよくわかる。

英語という言語が、常に主語、つまり「誰がその行為をしたのか」を問い続ける特性のために、本来主語がないはずのものまで、誰かの責任にしてしまっているのじゃないかと、大きく言えばそんな話だった。

哲学本をちょこちょこと読んだあと、建築本に手を出し、歌舞伎関連のビジュアルブックなども読んだ。

ようやく演目も覚えだし、解説なしでも、初回でなんとなく理解できるようになった。ほんの1年前は、まったく言葉が理解できなかったことを思えば、やはり同じ日本語。習得できるもんだなと思う。

そんなに歌舞伎を見たことがなかった20代の頃から、市川染五郎さん(現・十代目松本幸四郎)が書かれた歌舞伎の本を読み、いつか本物の舞台を見に行こうと思っていたことが、懐かしく感じられる。昨年の襲名興行を機に、ガチで歌舞伎を見に行くぞ!と決意したことは本当に良いきっかけになったと思う。

 

そして、6月末にはX-MENダークフェニックスの鑑賞準備のため、X-MEN映画の総ざらいをした。アメコミ熱が再燃して、スタン・リーの本や映画編集の本などに手を出した。分厚い本だったので、まだ途中だけれど。さらに、勢いでDCコミックキャラクター辞典を購入。全然知らないキャラクターばっかり載っていて、どうしたもんかと思いつつ、見ているだけでも幸せなのでいい。

MARVELキャラクター辞典はプレミア価格になっていて、とても手が出せない。でもいつかはほしい。

あとは、新古書を見に行った際に見つけた、深海生物の図鑑を買ったり、世界の文様図鑑を衝動買いしたりした。

あらかた読み終わったら、7月中には京極夏彦先生の新刊を買いたいと思っているけど、いつになるんだろうか。

京極シリーズを読み出すと、姑獲鳥の夏から全部読み返したくなるので少し躊躇している。でも、もうすぐ夏。姑獲鳥の季節だ。

 

 

今月のドラマ。

春ドラマがのきなみ最終回を迎えた6月。

最後まで完走視聴したのは、「きのう何食べた?」と「緊急取調室」だけだった。

もう散々語られているので、「きのう何食べた?」について自分が言うことは何もない気がする。とにかく素晴らしいキャストとスタッフと企画だったなと、しみじみしている。DVDを買う予定で、グッズも可能な限り通販したいと思っている。

ドラマの収益化が難しくなってきた昨今、こうして直接的にグッズで課金させてくれるのは、とても嬉しい。課金とオタクは相性が良い。「きのう何食べた?」は、グッズ展開もとても素早くて、ほしい時にさっと売り出してくる方法は素晴らしいなと思った。

「緊急取調室」は安定感のあるドラマで、ちょっとオーバーな演技もふくめて毎週楽しく見ていた。やりすぎやろ!とつっこむのも楽しみのひとつ。ただ、部署が解散する・しないの展開は、別にいらなかったような気がした。そういう緊張感がないと見てくれないの?

そんなことないと思うんだけどな~と、無責任な感想を吐き出してみる。

 

海外ドラマは、スーパードラマTVで始まった「クリミナル・マインドシーズン12」を視聴中。ホッチ役のトーマス・ギブソンがトラブルで降板したシーズン。ホッチがいなくてどうなるのかと思っていたけれど、まあこれはこれでアリかもしれない。クリマイは女子キャラクターが魅力的なので、エミリーやJJがいなくなった時の方がショックが大きかった。シーズン15で終了と発表されているので、あと3シーズン、じっくり楽しみたい。

FOXで放送中の「NCISシーズン16」は、今週がシーズンフィナーレ。あの方の大復活があるのか、ないのか。もうそれだけでドキドキしている。トニーもアビーもいなくなったNCISに、ぜひ戻ってきてほしい。

あとは、サブスクが更新されていて、「SUITSシーズン7」もすべて見終わった。実は、シーズンフィナーレだけはどうしても我慢できず、昨年すでに本国の放送で見ていた。ちゃんと日本語字幕で見られたのは良かった。ドナちゃんが会社のCEOになろうとする展開でしたが、うーん。やっぱりドナちゃんは秘書がいいと思います!!!

あとルイスが相変わらずおもしろくて、この人、隣にいたら大迷惑だけどドラマだと笑えるなあって不思議な気持ちになった。

 

大好きだったビックバンセオリーが、本国でフィナーレを迎え、楽しみにしていたドラマがひとつ、またひとつと終了していって、寂しい。SUITSもクリミナル・マインドも終了が発表されていて、次にハマれる連続ドラマがまだ見つかっていない。

NCISも、ギブスがそろそろ体力限界にきてそうなので、終了も視野に入っているのかなあと思ったり。フレンズの復活があるかも?なんてニュースも流れているけど、本当だったらこんなに嬉しいことはない。ないとは思うけど、あるかも、と思いながら今日もがんばって仕事に行きます。